2017/08/05
夜勤、それは現代日本の闇の一つ
昔は夜勤といえば、医療現場や消防など
人命や災害に関わる分野で
主に採用されてきた勤務形態。
しかし現代日本では、コンビニを筆頭に
街には24時間営業の施設が溢れ
夜勤はもはや当たり前で避けられない
勤務形態になっています。
自動車等のライン工なんかも
夜勤ありの交代勤務が当たり前ですね。
そんな夜勤について、
夜勤歴12年以上のタンロムが
いろいろな方面から熱く語りたいと思うので
- 現在夜勤をしている方
- これから夜勤を考えている方
は、ぜひ参考にして欲しい。
夜勤しんどい度
★★★★☆
(ぶっちゃけしんどい)
夜勤の寿命は統計学的に短くなる?
夜勤の寿命の統計に関する情報は乏しいが、
こんな文献を見つけたので紹介する。
フランス政府の委託で
ヴィスナール教授が二万人の交代勤務労働者を対象に調査した結果、
夜勤は寿命を10年以上縮めるとの結論が出た。
『朝日新聞』1976年11月20日
ソースが不明確だし、何よりもう40年も前の記事なので
単純に現在の水準で考える事は難しいが
国も違うしね
40年前よりも24時間営業のお店などは増えているので
夜勤者自体は増えている筈だ。
実際に10年寿命が短くなるかどうかは人によるだろうが
確実に寿命削ってるなぁ・・・と思う項目をこれからいくつか書いていくので
是非この記事を最後まで読んで欲しい。
夜勤の辛い事や健康被害
みんな気になるであろう
夜勤の辛い事や健康被害のデメリット
について書いていく。
わかりやすく言うと
夜勤のデメリット
ということだ。
タイトルでは夜勤歴12年と書いてあるが
専従になって4年以上になる。
※夜勤専従=ずーと夜の勤務
交代勤務含む様々な夜勤経験があるので
かなり信憑性のある内容なはずだ。
ぜひ読み進めて欲しい!
参考になるように、各項目に
メリット度デメリット度を表示した。
★5個で満点だ。
デメリット1.友人と疎遠になり、出会いも減る
夜勤をしていると他の人が寝ている時に働いて、他の人が起きている時に寝る生活サイクルになる。
そのため、メールやラインでのやり取りもタイムラグが生まれる。
飲み会や食事に誘われても、基本的には参加できない。
週末に参加しても、夜勤明けでの参加になり
よほど気合が入っていないと途中で眠くなってくる。
無理して参加した次の日は、泥のように眠るだろう。
このように日勤者との生活サイクルの差から疎遠になりやすく、
また、飲み会などに参加しづらいので
新たな出会いにも恵まれない。
交友関係は同じような勤務時間の人や
職場の仲間だけになっていく。
一番悲しいのが、
夜勤がきっかけで恋人とサヨナラするケース。
夜はなんだか寂しくなるもの。
そんな時には彼氏に電話したい・・・しかし彼氏は仕事中。
メールやラインをしても帰ってこない。
週末にデートしても、なんだか眠そうにしてる。
私たち、合わないのかな。
ああ~切ないですねぇ。
夜勤専従率が上がれば上がるほど
友人や恋人と疎遠になる可能性が高まる。
看護師や消防士のような勤務形態よりも
3交代や2交代勤務の方が疎遠になりやすく
夜勤専従だとかなり疎遠になる。
夜勤専従+平日休みのコンボは
ボッチになるのを覚悟した方がいい。
デメリット度★★★★☆
デメリット2.病みやすくなる
夜勤を続けていくと、日光とも疎遠になる。すると人間は、セロトニン不足になってくる。
セロトニンとは神経伝達物質のひとつで
これが不足すると、やる気や興味といった
ポジティブな感情が生まれにくくなり
最悪の場合
うつ病
になる。
抗うつ剤として知られるSSRIは、
セロトニンにアプローチしたお薬。
うつ病とセロトニン濃度は
密接に関係しています。
実際に他人が寝ている時間に働きだしてから
なんだか落ち込みやすくなった気がする。
個人差はあるでしょうが、
確実にタンロムのセロトニン濃度は下がっているでしょう。
セロトニン濃度は薬に頼らなくても
日光浴を30分するだけでも上昇するので
夜勤者の方は意地でも日光を浴びましょうね。
タンロムはサーファーじゃなかったら
うつ病になっていたかもしれません。
ちなみにセロトニンは、メラトニンという
睡眠にかかわる物質とも密接に関係しているので、
セロトニンが不足すると不眠症にもなる。
うつ病や不眠症のリスク上昇は、かなりのデメリットだ。
デメリット度★★★★★
デメリット3.太りやすくなる
夜勤者は生活リズムが特殊ゆえに今自分の食べているご飯が何ご飯なのか
分からなくなってくる。
他人の朝ごはん時は、夜勤者の夕飯タイムだ。
そのためオーバーカロリーになりやすく、
夜勤でホルモンバランスや自律神経も乱れ
デブスパイラルスイッチがカチッと押されてしまう。
夜勤で一番困るのは食事。
自分で弁当を作ったり、夜でも食堂があるなら良いが
殆どはファーストフードやコンビニ弁当に頼ることになる。
夜勤者の休憩時間は、真夜中だったりするのでお店が開いていない。
その結果、抜け出せない
デブスパイラルへと陥るのだ。
デメリット度★★★★☆
デメリット4.工夫しないと良好な睡眠が取れない
やはり人間は夜寝るように出来ている。昼間に寝るのは無理があるようで
よっぽど工夫しないとしっかりと眠れない。
まず昼間は夜間と比べ自動車などの騒音も大きいし
カーテンからの日光で部屋は薄明るい。
夏場だとエアコンをかけていても暑いし
家族が居たりすると生活音も気になる。
これらを全て遮るためにタンロムは
- アイマスク
- 耳栓
- バッチリな空調
遮光カーテンの導入も検討している。
そこまでしても夜に眠るよりは眠りが浅いし、
睡眠のゴールデンタイムである
22時〜2時に寝ていないで起きているので
成長ホルモンなどの分泌も期待できず
疲労がなかなか取れない。
その結果カフェインに頼るケースが多くなってしまった。
レッドブルやQPコーワが手放せない。
しっかり眠れないのは相当なデメリットだ。
デメリット度★★★★★
デメリット5.老ける
個人差があるだろうが、夜勤専従だと確実に老ける。
おそらく成長ホルモンの不足と
慢性的な睡眠不足と
偏った栄養が主な原因だが、
セロトニン不足によるストレス過多も
老ける原因と思われる。
昔は童顔で、実年齢よりかなり若く見られたが
先日ついに見た目が実年齢+5歳だと言われ、
思わずホームセンターに練炭を買いにいく所だった。
あと、白髪も急激に増えた。
デメリット度★★★★★
夜勤のデメリットまとめ
デメリットをまとめると- 友人と疎遠になり、出会いも減る
- 病みやすくなる
- 太りやすくなる
- 工夫しないと良好な睡眠がとれない
- 老ける
こんな感じだ。
細かく書くと書ききれないくらいあるが
大まかにはこれくらいだろう。
正直言って夜勤のデメリットは
精神や肉体にダイレクトにダメージがくる。
のが恐ろしい。
人それぞれではあるが、確実になんらかのダメージを
あなたに与えてくるはずだ。
デメリット度は★5個が殆どという結果となった。
夜勤のメリットはちゃんとある
どんな物事にも
メリット・デメリットが存在する。
勿論夜勤にもちゃんとメリットがあるので安心して欲しい。
では夜勤のメリットを書いていこう。
メリット1.銀行や市役所などの手続きや病院へ気軽に行ける
一般的に銀行や市役所は平日しか開いておらず、しかも9時~17時までしか受付していないケースが多い。
そうなると、たとえば住民票を取得したり、
各種手続きをしたりの為だけに
有給休暇などで休まなければならない。
年間に公的な書類が必要なケースはほとんど無いとはいえ、
そのためにわざわざ休んだりするのは苦痛だ。
そして、誰もが気軽に有給を使えるわけでもないのが
現代の日本だろう。
そうなると、昼休みを犠牲にして市役所などに行かなければならない。
ATMも、最近ではコンビニでの利用が捗るが
一番使いたい時間帯からは何をするにも
手数料がかかってしまうケースが多い。
ちょっと引き出すだけで手数料210円。
馬鹿らしいですね。
夜勤者ならば昼間に時間があるので
銀行も市役所も気軽に行ける。
同じように、通院もしやすい。
働きながらの通院はなかなか難しいが
夜勤者なら自分のペースで通院が可能だ。
メリット度★★★★☆
メリット2.ショッピングが空いている
平日の昼間に買い物へ行くと週末の混雑がウソのように空いているケースが多い。
週末は人が多くてゆっくり買い物が出来ない・・・なんて悩みは
平日の昼間には無い。
タンロムももっぱら買い物は平日に済ませている。
平日だと繁華街の駐車場料金も安かったりして
ショッピングが捗る。
ただ、お店も暇なのか
店員さんが寄ってくるのは、人によってはデメリットかも。
メリット度★★★☆☆
メリット3.昼間に好きな事が出来る
何か日中に自分のビジネスをもっていたり、創作活動などの趣味があるので
夜勤をやっているという人がしばしば居る。
タンロムもその気になれば、毎日サーフィンが出来る。
一般的な日勤勤務後だと夜なので、海に入れない。
昼間に自由時間があるのは
趣味の種類によっては大きなメリットだ。
メリット度★★★☆☆
メリット4.賃金が高め
夜勤は一般的に賃金が高めだ。法定で22時~5時の深夜帯は
給与を1.25倍以上にしなければならないので
時給が1,000円の場合は1,250円になる。
25%の差はなかなか大きい。
看護師だと夜勤手当で
かなり貰えるケースもあるようだ。
メリット度★★★★★
メリット5.通勤ラッシュと無縁
勤務時間にもよるが、夜勤者は通勤ラッシュと縁を切れる。
自動車通勤の場合、通勤渋滞はかなりのストレス。
電車だと朝夕のラッシュの混雑も凄まじい。
夜勤者の場合、出退勤時間が日勤者とズレるので
通勤ラッシュと無縁でのんびり通勤できる。
メリット度★★★☆☆
夜勤のメリットまとめ
まとめると- 銀行や市役所や病院へ気軽に行ける
- ショッピングが空いている
- 昼間に好きな事が出来る
- 賃金が高め
- 通勤ラッシュと無縁
こんな感じだ。
細かく言うと他にも色々あるが、おおまかにはこれくらいだろう。
実際にメリットを傍受するケースは多い。
メリット度は賃金がダントツのメリットで(★5つ)
他のメリット度はケースバイケースだったりするので
平均的なメリット度に落ち着いている。
まとめ それでもあなたは夜勤をしますか?
いかがだっただろうか。
記事の内容はあくまでもタンロムの経験がベースなので
個人の環境や体調にも大いに左右されると思うが・・・
それでも夜勤歴12年以上のタンロムは、声を大にして言いたい。
夜勤は避けたほうがいい。
得られるメリットに対して
デメリットが大きすぎる。
大企業に勤めていたり、
医療系や消防士などの専門職なら
夜勤を続けても良いかもしれない。
特に今話題の
夜勤専従看護師は
勤務日数からは想像も出来ない賃金が得られる。
しかし、アルバイトなど
たかが25%の賃金目当てで
夜勤を選択するのは避けるべきだ。
タンロムも夜勤専従者だ。
なので、いまの日本の便利な社会を支えている、
夜勤者へのリスペクトは持っている。
そんな私だからこそ、夜勤はオススメ出来ないのだ。
どうしても夜勤がしたい!というならば
この記事を参考にして
メリット・デメリットをしっかりと吟味してほしい。
デメリットを受け入れた上で、覚悟をきめて望むならば
夜勤でも良い結果が得られると思うし
天職に巡り合えるかもしれない。
夜勤イコールブラック企業、ではないし
日勤ならすべて幸せって訳じゃないからね。
ただ、なんとなくとかで夜勤を選択するのは
避けてほしいと思う。
夜勤とは上手に付き合っていこう!
また、
「寝酒はおすすめ出来ない!やめるだけで睡眠効率アップのコツとは」
という記事を書きましたが
夜勤者は眠れない為に
ついつい寝酒をしてしまいがち。
でも、その寝酒は本当は怖い!?
是非記事に目を通して欲しい!